伝統派・フルコン派。空手の種類を解剖します!

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伝統派・フルコン派。空手の種類を解剖します!
2020年東京オリンピックの、新種目に採用となった空手。精神や身体の鍛錬が出来るとあって、お子様の習い事に人気の他、格闘技人気もあいまって、競技人口も現在国内だけで120万人、世界では6,000万人を超えると言われるほど、多くの方が楽しんでいます。

空手は、その昔沖縄が琉球だったころ、沖縄の拳法と中国武術、日本武術などの影響を受け生まれたのが起源といわれています。そこから派生した流派も沢山ありますが、流派については別の回で詳しくご紹介します。今回はその手前の種類、伝統派とフルコン派の違いについてご紹介します!

空手の種類、伝統派とは?
空手の種類として、大きく伝統派空手と、フルコンタクト派空手に分けられますが、まずは伝統派からご紹介します。伝統派は、広義では古くから伝わる伝統的な技術や、型の伝承をしていき、更に深く習得し、応用していく流派です。

基本的には、大会を含め「寸止め」ルールがあり、直接打撃を当てないもしくは、ダメージを与えない程度の打撃をするのが決まりです。フルコンタクト空手と対比して、寸止め空手と呼ばれることもあります。

元々伝統派空手は、護身術としての技術が確立していて、基本動作や型の鍛錬に注力しています。流派にもよりますが、フルコンタクト空手よりも試合は少なく、習熟度によって段位を認定する際も、この基本動作や型に重点を置いて認定されます。

伝統派を習うなら
伝統派空手は、基本的には型や基本動作が中心の鍛錬になりますが、護身術の技術として有効です。そういった技術の指導がある道場であれば、お年寄りや女性の方も身につけられる護身術を学ぶ事も出来ると思います。

基本的に打撃等も寸止めで、防具をつけて指導のある道場もあるので、怪我をする心配も少なく習うことが出来るのも、大きなメリットです。実際にバチバチ当てたい方などには向きませんが、身につけると安心な護身術の習得などに特に向いています。

空手の種類、フルコン派とは?
フルコン派とはフルコンタクト派の略で、基本的に組手競技も、稽古でも直接打撃制(フルコンタクト)を採用している会派や団体になります。広い意味では防具をつけた、直接打撃制の空手になりますが、日本では、防具なし、グローブなしの空手を指すこともあります。

一般的にテレビなどで放映されている、格闘技では、このフルコンタクト空手の場合が多くみられます。K1などでお馴染みの極真空手も、このフルコンタクト派です。以前は、実践フルコンタクト空手や、実践空手と呼ぶ方もおり、よりリアルな戦いを鍛錬する事が求められます。

伝統派は型や基本動作中心なのに対して、フルコンタクト派は試合も多くあります。直接打撃が認められており、防具をつける試合もありますが、防具をつけない場合もあります。統括組織がない為、他の競技から影響を受けるなど、比較的自由な技術もみられるのも特徴です。

フルコン派を習うなら
直接打撃が認められているフルコンタクト空手は、稽古の運動量も多く、直接接触するので、しっかり筋力をつけたい方や、ストレス解消したい方にはぴったりです。しかし、道場によっては、防具をつけない所もありますので、十分に確認して申し込みしてください。

防具なしでやってみたい方はチャレンジするのも楽しいですが、痛くて続かなかったり、怪我をしてしまわない様、自分にあった練習法の道場を選ぶのもポイントです。しっかり身につければ、かなり実践的です。注意して鍛錬してくださいね。

空手の種類、伝統派とフルコン派のまとめ
それぞれの歴史やルールのある、伝統派とフルコン派の解剖、いかがだったでしょうか?それぞれに目的があって、それぞれに合った流派や会派、団体が所属しています。

東京オリンピックも近くなって、ますます人気もでそうな空手の「伝統派」と「フルコン派」のご紹介でした。どちらにもいいところがあって、護身用で習ってみるのもいいかもしれません。

大阪市淀川区にある誠空会はフルコンタクト系の空手を指導しています。フルコンタクト系ならではの空手の醍醐味を大切にしつつ、怪我への対策として防具やボクシング用のグローブを着用しています。フルコンタクトの空手に興味をお持ちの方はお気軽に見学にお越しください。

また、空手の動きを応用した女性向けのエクササイズコースも人気です。打撃には興味がないけど、空手の動きを学んでみたいという女性にはこちらもおススメです。